little things

愛しさが背中を押すんだ

アイドルという生き方




なんとも大層な題名を付けてしまったけれど、先日のニュースを聞いたときに下書きに書いていたものをやっと整理してみたので、今更だけどここに残しておこうと思います。いつもことながら何を言っているのかわからない(と予防線を張る)。そして年の暮れにアップするものじゃないなあと思いつつ。





※例の脱退騒動を受けての主観的なお話です。





彼の「人生の歩み方」という言葉にとてもハッとさせられた。なんだろうなあ、だってファンが応援している道は彼にとってはこれからの自分が歩く道ではなかったってことなんだよね。今までそれが彼が願っていることだとみんなが信じていた未来と彼自身の描いている未来が違ってしまったということ。フォロワーさんがそのすれ違いに対して「しんどい」という言葉を選ばれていたけれど、ほんとにその言葉がぴったりで。悲しいでも寂しいでもなくて、ただただしんどい。だってわたしたちにはそのことに気づく術がないから。急にそんなことを言われたらどうしていいのかわからなくなるよ。

背負っているものが違うんだな、と思った。私にとっては趣味のひとつであっても彼らにとってはそれが人生なんだもんね。重みが違う。それを聞いて、わたしは何も言えないなって思った。だってそう言われたらもうわたしたちは何も言えなくなっちゃうじゃん。あれこれ言うことはできても結局は彼ら自身の人生で、誰にも止める権利なんてないんだろうな。みんなもどんな思いで立っているんだろうってあらためて思ったし、後悔したくないなってわたしも思った。自分が応援している子も含め、みんなが今ステージの上に立っていることは本当に奇跡のようなことで。でもその一方で、後悔しないようにしようって一体何を頑張ればいいんだろうとも思ってしまって。自分から応援している子のために行動している人とは違ってわたしは完全に受け身な立場で、もちろん大好きでこれからもずっと応援していきたいけれど、やっぱりアイドルを応援することはわたしの中の一部でしかなくて。アイドルってそういうたくさんの視線の先に立つことなんだろうなって思った。いくら愛だなんだといっても、ファンは騒ぐときは好き勝手騒ぐし、気持ちが薄れたときは離れることができるし、しかもそれを誰にも咎められることのない立場にいる。アイドルとファンっていうのは絶対に揺るがない関係ではなくて、不安定な関係の上に成り立っているものなんだなってあらためて思った。不特定多数に無条件で愛されるアイドルっていいなって思うこともあるし、常にアイドルに憧れている人間だから輝いているみんなが本当に羨ましくて仕方がないけれど、わたしはアイドルにはなれない、冷めた言い方をするとわたしはきっとそこまで自分の人生を懸けられないんだろうな、って思ってしまう。すごいなあ。アイドルって一番安定からは程遠い職種なんじゃないかなと思う。アイドルだけじゃないか、人気が伴ってくる職業っていったらいいのかな。アイドルって一見華やかだけれど、本当は誰よりも自分主体の職業ではないんだと思う。受け取る相手の存在があってこそのアイドルといえばいいのかな。わたしは何の取り柄もない一学生で、しかも人一倍嫌われたくない願望が強いから、ひとつ間違えれば全てが変わってしまうような、絶対に批判からは逃れられないような、そういう立場に立つことを想像しただけでゾッとするし、みんなは一体どんな思いで立っているんだろうな、ということをよく考える。考えても考えてもわからないことだけれど。今までにジャニーズのインタビューをたくさん読んできたけれど、みんなあの頃は辞めようと思っていたのに気づいたらここまで来ていたとか、お母さんに勝手に履歴書を送られてオーディション受けたらJr.になっていたとか言っていて、そんな風に人生が決まるって本当にすごいことだと思った。わたしはまだ人生における重大な決断をしていないから、そんな若いときの決断で一生が決まるってすごく怖いことのように思える。でもそんなアイドルに一生を懸けている人もいるってこと。それってほんとうに涙が出そうなくらいすごいことだなあ。そんな彼らがいつもわたしたちを元気づけてくれて励ましてくれて応援してくれていて。それ以上に励まされることってないよ。


こんな風に話していて、もし自分が応援している子が突然目の前からいなくなってしまったらってそんなことを想像するのも嫌だけれど、そのとき自分は何を思うんだろう、きっとそのときはこんな風に考えることはできないんだろうな、なんてそんなことを思った。




今日もアイドルしていてくれてありがとう。
笑っていてくれてありがとう。
いつも支えてくれてありがとう。